ハリウッドにおいて、長編デビュー作のヒット後に試される「2作目の壁」は常に高い。だがザック・クレッガーは、その壁を易々と飛び越えてみせた。前作『バーバリアン』で見せた巧みな語り口と不気味な伏線回収の手腕は、今作においてさらにスケールアップしている。
本作の製作背景には、メジャー映画スタジオ間での激しい争奪戦があった。脚本段階で業界内を騒然とさせたその完成度は、ニュー・ライン・シネマが破格の条件で権利を勝ち取ったという事実からも自明だ。小規模な密室劇から始まった彼のキャリアは、本作によって一気に壮大な映画的実験へと深化を遂げた。