最新の大型カプセルトイ専門店が軒を連ねる一方で、中野の真骨頂は雑居ビルの奥深くに佇む個人ショップや古物商の存在だ。そこには、80年代〜90年代の「バンダイのガシャポン」創世記のデッドストックや、すでに絶版となった消しゴム系トイが当時のカプセルのまま販売されていることもある。
「現行品はどこでも買えるが、20年前のカプセルがそのままマシンに入っているのを見つけられるのは中野くらい」と古参のコレクターは明かす。新旧のカプセルトイが同居し、同じフロアで令和のCG造形モデルと昭和の塩ビ人形が並び立つ。このカオスな共存こそが、他の街には真似できない中野独自の重層的な魅力だ。