人間関係、とりわけ恋愛心理における「アウトオブ眼中」は、ある意味で「嫌い」と言われるよりも深刻な状態を意味します。
心理学には、相手から好意や何らかの関心を向けられると自分も同じように感情を返したくなる「好意の返報性」という原理が存在します。また、「嫌悪(アンチ)」の感情は、少なくとも相手の存在を強く意識・認識しているからこそ生じるエネルギーです。感情のベクトルがマイナスに向いているだけであり、接し方や何かのきっかけ次第でプラスに反転する余地が残されています。
一方で「アウトオブ眼中」は、心理学的な分類では完全な無関心・不可視化に該当します。相手の意識のスクリーンにすら投影されていないため、アプローチを試みても感情の摩擦すら起きません。
もし意中の相手から「アウトオブ眼中」と受け取れる態度を取られている場合、無理に好意をアピールして距離を詰めようとすると、相手の心理的バウンダリー(個人的な境界線)を侵害し、強い警戒心や不快感を生むリスクがあります。まずは「その他大勢の知人」として認識してもらう下地作りから始めるのが定石です。