連続テレビ小説の作中で描かれた物語は、戦後の混乱期に「本当に良いものを子供たちに届けたい」と立ち上がった女性たちの執念の記録でもあった。坂野惇子らが創業したファミリアの根底には、流行に左右されない徹底した品質主義と職人技への敬意がある。
劇中で芳根京子が演じたヒロインの姿同様、同社の製品づくりには一切の妥協がない。過度な値引きセールに頼らず、安易な接客パフォーマンスで買わせることもせず、製品そのものの真価値で勝負する姿勢。その頑固なまでの誇り高さが、現代の店舗運営や接客の美学にも深く息づいている。