しりとりにおいて「る」と並ぶ難所とされるのが「ろ」です。言語学的な統計調査を見ても、日本語の常用語彙の中で「ろ」から始まる単語の比率はわずか1.2〜1.5%程度と極小。大半が「ロシア」「ろうそく」「ロケット」といった外来語や漢字音読みの言葉に偏っています。そのため、一般的な名詞だけを思い出そうとすると脳の検索エンジンが瞬時にフリーズを起こします。
この危機を鮮やかに突破する切り札こそが、キャラクター固有名詞です。会話のテンポを崩さず、対戦相手の誰もが即座に納得する「ろから始まるキャラクター」の筆頭格といえば、以下の4大巨頭でしょう。
筆頭に挙がるのが『それいけ!アンパンマン』のロールパンナです。1994年のアニメ初登場以来、メロンパンナの「お姉ちゃん」として、そして善と悪のふたつの心を持つ切ないバックボーンを持つダークヒロインとして、幼児のみならず大人のアニメファンからも圧倒的な支持を集め続けています。語尾が「な」で返せるため、相手に攻め手を渡しにくいという実戦上のメリットも兼ね備えています。
ゲーム世代であれば、初代『ポケットモンスター 赤・緑』(1996年)から愛され続けるきつねポケモンのロコンが即答候補の最右翼です。愛らしい6本の尻尾、進化系であるキュウコンへの系譜、さらにはアローラ地方で登場した「アローラロコン(こおりタイプ)」など、四半世紀を超えて常に第一線で活躍しており、世代間ギャップを一切感じさせない強みがあります。
さらに少年漫画の金字塔『ONE PIECE』からは、麦わらの一味の戦闘員であるロロノア・ゾロ。フルネームで呼ぶか「ゾロ」と呼ぶかでルール上の議論を呼ぶケースはありますが、「ろ」から始まるフルネームとして広く社会的に認知されています。また、往年のゲームファンにとってはカプコンのアクションヒーローロックマンが即座に浮かびますが、後述するように語尾が「ん」であるため、一般的なしりとりルールでは敗北を招く諸刃の剣となります。