酸素系漂白剤は万能ではありません。靴の素材によっては一度のつけ置きで修復不可能なダメージを負います。特に以下の素材には絶対に使用しないでください。
- 天然皮革(本革・スエード・ヌバック):革の主成分である動物性タンパク質がアルカリによって変性し、油分が完全に抜けてカチカチに硬化・ひび割れを起こします。
- 合成皮革(PUレザー・PVC):ポリウレタン樹脂が急激な加水分解を起こし、表面がボロボロと剥離(ベタつき・ひび割れ)します。
- 金属パーツが多用された靴:ハトメ(紐を通す金属の穴)や装飾金具が酸化し、緑青(青緑色のサビ)が発生して布地に色移りします。
【プロの結論】酸素系漂白剤での洗濯に向いている靴・慎重になるべき靴の判断基準
靴を洗う前に、シュータン(ベロ)の裏にある品質表示タグやアッパーの素材構成を必ず確認してください。布地とゴムソールだけで構成されたキャンバススニーカー(コンバース等)や学童用の上履き、ナイロン・ポリエステル主体のランニングシューズは酸素系漂白剤の効果を最大限に享受できます。一方で、一部でも天然レザーや合皮パネルがアクセントとして縫い合わされているスニーカーは、つけ置き洗いを避け、専用のフォームクリーナーや部分洗いにとどめるのが賢明な判断です。