昭和の名作ギャグ漫画『おそ松くん』を生み出した赤塚不二夫のナンセンスギャグ精神は、平成、そして令和の時代を経てもなお色褪せることがない。不条理でクレイジーな世界観をベースにしつつも、時代ごとのトレンドを貪欲に取り入れてアップデートを重ねてきた。
劇場版作品である『えいがのおそ松さん』などで魅せたドラマチックな展開や青春の切なさ、そして今回の耳かきボイスやASMRといった実験的コンテンツへの挑戦は、すべて赤塚イズムの「何でもあり」の精神から派生したものだ。時代が求める癒やしの形に柔軟に変化する姿勢こそが、長命IPの真骨頂と言える。