心理学の専門家も、この現象を単なる一過性のブームとして片付けない。「不特定多数からの浅く大量な承認から、特定の他者との深い関係性を確認する『深層的承認』へと、人々の欲求がシフトしています」とトレンド心理の分析家は語る。
プロフィールシートには、「好きな食べ物」や「将来の夢」といった定番の質問だけでなく、「私との一番の思い出は?」「秘密をひとつだけ教えて」といった、相手との特別な関係性を前提とした項目が並ぶ。自分だけの問いに対して、相手が時間を割いてペンを握り、真剣に答えてくれる。そのプロセス自体が、受容されているという強い安心感をもたらすのだ。アルゴリズムが最適化されたタイムラインに晒され続ける現代人にとって、手元に残る一冊は、自分という存在を肯定してくれる実体を持ったお守りのような役割を果たしている。