なぜ、これほどまでに人の心を掴んで離さないのか。その答えは、剥き出しの歌詞にある。「もっともっと」と求め続けるその姿勢は、SNSの「いいね!」の数に一喜一憂する現代人の姿そのものだ。首輪を締め付けられてもなお、愛されたいと願う主人公の姿に、歪んだ自己同一性を見出す若者は少なくない。
心理カウンセラーは指摘する。「この曲は、誰もが口に出せない『見捨てられ不安』を代弁している」と。親や社会からの期待に応えようともがき、自己を喪失していくプロセスが、ポップでダークなメロディに乗せて描かれる。その痛々しさが、かえって奇妙な救いをもたらしているのだ。