偏食の克服に向けて、官民が一体となった食育推進プロジェクトでは、従来型の力づくの指導から脱却した新しいアプローチを呼びかけている。「残さず食べなさい」というプレッシャーはむしろ逆効果であり、心理的ハードルを極限まで下げることが推奨される。
食の現場を知る管理栄養士は、「段階的な味覚の慣れ」を活用する調理テクニックを提案する。細かく刻んで好きな料理に混ぜ込む、加熱調理で香気成分を飛散させる、油脂分と合わせて苦味をコーティングするなどの手法だ。焦らずに「一口触れる」「匂いを嗅ぐ」といった小さなステップを重ねることで、脳の警戒アラートを解除していくことが克服への最短ルートとなる。