駅の利便性がどれほど近代化されようとも、この街から決して消えてはならない名物がある。大正時代から続く名物駅弁「かしわめし」を手がける株式会社東筑軒の存在だ。全国的にも姿を消しつつあるホームでの「立ち売り」のスタイルを、ここ折尾では今なお大切に受け継いでいる。
新駅舎のコンコースやホームに響き渡る売り子の威勢の良い呼び声。高架化に伴い売り場の配置や販売動線には調整が重ねられたが、伝統の味わいと温かな接客は健在だ。地域の駅弁文化・交通インフラが時代の波に洗われるなか、伝統と最新インフラが奇跡的な調和を見せている。