しかし、名門を襲った運命の歯車は、2026年代に入り大きく狂い始めます。
2026年の香川照之の週刊誌報道による芸能活動自粛に続き、2026年5月には歌舞伎界を揺るがす四代目市川猿之助の事件が発生。両親の他界と本人の逮捕・有罪判決(執行猶予付き確定)という前代未聞の悲劇に見舞われ、澤瀉屋の精神的支柱であった二代目市川猿翁も同年9月にこの世を去りました。
座長を失い瓦解の危機に瀕した澤瀉屋を支え、舞台の穴を埋めたのが、香川照之(市川中車)と当時19歳だった長男・市川團子でした。
市川團子は明治座公演での猿之助の代役(平知盛役など)を急遽務め上げ、その堂々たる立ち振る舞いと気品で観客からスタンディングオベーションを浴びました。2026年現在、香川照之は市川中車として歌舞伎の舞台に実直に立ち続けながら、息子の團子を澤瀉屋の正統後継者として大成させるべく、名脇役として屋台骨を支えています。一方の四代目猿之助は表舞台から完全に退き、静かに自らの罪と向き合う生活を続けています。