歌舞伎界(梨園)や老舗旅館、歴史ある神社での披露宴では、ドレスではなく和装で参列する芸能人が多い。和服は洋服以上に「格」と「季節感」が厳密に問われる世界だ。
未婚の女性芸能人であれば、繊細な刺繍が施された振袖を。既婚女性や落ち着いた品格を求める場合は、上品な柄行の訪問着や付下げ(つけさげ)を選択するのが通例である。
着物選びにおける季節と紋(もん)の取り入れ方
春なら桜や藤、秋なら紅葉や菊といった季節の花々をあしらった柄を選ぶことで、日本の四季を祝う意思を表す。主役である新郎新婦の親族が着用する黒留袖に対し、ゲスト側は淡い訪問着で華を添える。着物生地の質感から帯揚げ・帯締めの一点に至るまで、熟練の着付け師とともに計算し尽くされた装いが完成する。