北岳が「花の百名山」として登山者を惹きつけてやまない最大の理由が、世界中でこの北岳の山頂直下、限られた石灰岩地の斜面にしか自生しない固有種「キタダケソウ(北岳草)」の存在です。
キンポウゲ科の高山植物であるキタダケソウは、直径2cmほどの可憐な白い花を咲かせます。厳しい風雪に耐えながら岩肌にへばりつくように咲く姿は、まさに南アルプスの象徴です。
【キタダケソウの見頃時期】
・開花ピーク:6月中旬〜6月下旬
開花時期が梅雨の初頭にあたり、林道の開通直後という短い期間しか見られないことから「幻の高山植物」とも呼ばれます。この時期の北岳には、白く凛としたキタダケソウを一目見ようと、全国から多くのベテラン登山者が足を運びます。また、初夏から盛夏にかけてはハクサンイチゲやチョウノスケソウ、シナノキンバイなどの百花繚乱のお花畑が広がり、国の特別天然記念物であるライチョウ(雷鳥)の姿を見かけることも珍しくありません。