生きづらさを描く発達障害漫画の衝撃!当事者が明かす共感と救い

生きづらさを描く発達障害漫画の衝撃!当事者が明かす共感と救い

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当事者の内面描写と並び、社会的なシステムと個人の葛藤をダイナミックに描いて大反響を呼んでいるのが、医療漫画の旗手『リエゾン -こどものこころ診療所』(講談社)だ。郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害を抱える院長と研修医が、子どもたちとその家族が抱える複雑な心の結び目を解きほぐしていく。

本作の功績は、診断名というレッテル貼りを超え、家庭環境、学校教育、地域社会が複雑に絡み合う構造そのものにメスを入れたことにある。過剰適応で倒れてしまう少女、衝動性を抑えきれずに教室を飛び出してしまう少年。子どもの異変を前に狼狽する親たちの痛烈な叫びは、読者の胸を容赦なく締めつける。専門医の監修に基づいた緻密な医療描写は、専門機関の敷居を大きく下げ、早期発見と適切な療育への道筋を照らし出す道標となっている。

高橋 健太
Author

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。