営業時間の短縮にいち早く舵を切ったのがファミリーレストラン大手のすかいらーくホールディングスだ。同社はグループ全体で「24時間営業見直しプロジェクト」を立ち上げ、深夜の営業を取りやめて早朝・深夜の稼働を削減。そのリソースをランチ帯やディナー帯の接客品質向上に集中投下する戦略を選んだ。
一方で、対照的な動きを見せたのが「すき家」などを擁するゼンショーホールディングスである。会長兼社長である小川賢太郎氏の指揮のもと、同社は主力である牛丼チェーンの24時間営業体制を維持・再構築するため、防犯体制の強化やワンオペ解消に向けた大規模な設備投資を遂行した。深夜需要が限られる中で、確固たるシェアを独占する戦略をとった両社の分岐は、外食史に残る大きな転換点となっている。