独立して自身の道を切り拓いた二宮和也のビジュアル変化も印象的だ。映画やドラマの現場で妥協なき演技を見せる彼は、画面上で白髪や肌の質感を隠さない。過剰なメイクに頼らず、役の人生をそのまま生きる彼の佇まいは、「老い」を洗練されたリアリズムへと昇華させている。
大河ドラマの主演を経て演出家・プロデューサーとしての才能も開花させた松本潤は、従来の完璧主義な「王子様」イメージから脱却した。大人の渋みを漂わせる髭や引き締まった面持ちは、ステージ裏で何百人ものスタッフを指揮する演出家の顔であり、熟練の役者としての凄みを醸し出している。