かつて宴席で横行していたアルコールハラスメントは、今や重大なコンプライアンス違反として厳しく指弾される。働き方改革関連法の定着に伴い、終業後の拘束や強制参加の空気は法的なリスクすら孕む時代となった。企業のコンプライアンス部門は、酒席における不適切な言動に対して極めて厳格な監視の目を光らせている。
こうした環境変化を受け、職場の飲み会には明確なルール化が進む。一次会のみで2時間以内に完全解散、ノンアルコールドリンクの積極的な選択、さらには完全自由参加の徹底などがスタンダードとなった。「空気を読んで参加する」時代は終わりを告げ、明確な心理的負荷の排除が担保されて初めて、乾杯の場がポジティブな意味を持ち始めている。