16歳という若さでミュージシャンの高橋ジョージと結婚したニュースは、当時の日本中に強烈なインパクトを与えた。おしどり夫婦としてメディアを席巻し、理想のパートナーシップとして称えられた時代もあったが、その裏に潜んでいた歪みは徐々に大きくなり、やがて裁判へと発展する泥沼の離婚劇へと至る。世間の耳目を集める過酷な日々は、彼女の心身を極限まで削り取った。
しかし、その辛酸を舐め尽くした経験こそが、現在の彼女の人間的な深みを生み出したと言っても過言ではない。何を失い、何を守るべきか。自問自答の果てに自立を選び、母として子どもを守り抜いたプロセスは、彼女の生き方をより強固なものにした。過去の痛みを否定するのではなく、自らの糧として昇華させたからこそ、現在の穏やかで嘘のない笑顔が存在している。