近年のランキングを語る上で欠かせないのが、YouTubeショート人気動画ランキングの急拡大です。直近24時間の再生回数推移を見ても、上位30動画のうち8割以上を縦型ショートが占める日が珍しくありません。しかし、ここには一般の視聴者や新規参入者が気付きにくい重大な落とし穴が潜んでいます。
ネット上では「ショート動画さえ連投すれば誰でも簡単に登録者が増える」という言説がまことしやかに語られていますが、これは半分正しく、半分は危険な誤解です。ショート動画経由で獲得した登録者は、チャンネルに対する愛着やロイヤルティが極めて希薄な傾向があります。スワイプ操作の流れでワンタップ登録したユーザーは、そのクリエイターが丹精込めて制作した10分以上の長尺動画をほとんど視聴しません。
結果として、「登録者数は300万人いるのに、通常動画を公開すると再生回数が数万回で止まってしまう」という「登録者の空洞化現象」に苦しむクリエイターが続出しています。アルゴリズムは公開初期のクリック率と視聴維持率を厳格に判定するため、幽霊登録者が多すぎるチャンネルは通常動画のおすすめ表示が著しく制限されるというパラドックスに直面しているのです。