SNSやアンケート調査、片付け現場の取材において頻出する利用者の生々しい体験談を検証すると、成功例だけでなく深刻な「失敗パターン」も見えてきます。
ネット上のコミュニティで最も多く見られる後悔の告白が、「断捨離ハイ(高揚感)による捨てすぎ」です。片付けの快感に任せて、礼服(冠婚葬祭用)や防寒用の高機能アウター、ベーシックなジャケットまで処分してしまい、数ヶ月後に高額で買い直す羽目になったという手記が後を絶ちません。
一方で、成功者の共通項として挙げられるのは「クローゼットの可視化」です。すべての服を一度ベッドの上などに全部出し、カテゴリー別に並べ替えた際、「似たような黒のタートルネックが5枚も出てきた」「タグ付きのまま放置されたセール品が3着あった」という強烈な現実と対面することで、自身の購買癖に対する健全な自戒が生まれます。空間に余白ができたことで、毎日のコーディネートに迷わなくなり、服を大切にケアする習慣が定着したという声が全体の8割以上を占めています。