夏場のきゅうりは凄まじい成長速度を誇り、わずか数日目を離しただけで、わき芽が主枝と見分けがつかないほど太く長く(20〜30cm以上)成長してしまう事態が頻繁に起こります。このような「取り忘れ」が起きた場合でも、焦って乱暴に処理する必要はありません。
太くなったわき芽の「1節残し剪定」
太く硬化したわき芽を根元から無理に手で引きちぎると、主枝の表皮まで広範囲に剥がれてしまい、致命的な傷を負わせることになります。
巨大化したわき芽を発見した際は、基部から無理にえぐるのではなく、清潔な剪定ハサミを用い、第1葉と雌花を1つ残した位置で先端を切り落とす「1節残し摘心」に切り替えてください。すでに花や実がついている場合は、その1果をしっかり収穫してから役目を終えさせることで、株へのダメージを最小限に抑えつつ収量ロスを防ぐことができます。
切り取ったわき芽を「挿し木」にして収穫株を増やす裏技
大きく育ちすぎたわき芽は、実は最高の「挿し木(挿し芽)」の材料になります。きゅうりは不定根(ふていこん)を出す能力が非常に高いため、以下の手順で新しい苗を再生させることが可能です。
- 手順1(採取):太く健康な10〜15cm程度のわき芽を、清潔な刃物で斜めにカットして切り取ります。
- 手順2(水揚げ):蒸散を防ぐために大きな葉を半分にカットし、清潔な水に1〜2時間浸してしっかり水を吸わせます。
- 手順3(育苗ポットへ挿す):市販の無菌な種まき用土や赤玉土小粒を入れたポットに挿し、日陰で土が乾かないよう管理します。
- 手順4(定植):約7〜10日で白い新根が勢いよく発根します。根が回ったらプランターや畑に定植します。
この挿し木技術を活用すれば、種や苗を追加購入することなく、夏後半から秋にかけて収穫できる「2番手・3番手の元気な株」を完全無料で増殖させることができます。