ふたりには、朝の連続テレビ小説という過酷な現場を背負い、国民的スターへと駆け上がった共通体験がある。国仲涼子は2001年の『ちゅらさん』でヒロイン・恵里を好演し、日本中に爽やかな風を届けた。その約9年後、2010年の『ゲゲゲの女房』で漫画家・水木しげるをモデルにした村井茂役を熱演し、社会現象を巻き起こしたのが向井理だ。
半年間にわたり膨大なセリフと向き合い、国民の期待を背負い続ける朝ドラの座長経験。その重圧を知る者同士だからこそ通じ合う、言葉を超えたシンパシーが存在した。現在でもNHKオンデマンドを通じて両作品を観返すファンは多く、時代を超えて愛される日本のテレビドラマの歴史に、ふたりは確かな足跡を残している。