月9枠で極めて野心的な構造美を見せたのが『ONE DAY〜平安夜のから騒ぎ〜』だ。クリスマスイブというわずか1日の出来事を、逃亡犯、報道キャスター、孤高のシェフという3つの視点で同時に描き出す試みは、テレビドラマの構成として極めてスリリングだった。
記憶を失った逃亡犯を演じた二宮和也の演技力は、散りばめられた謎と緊張感を牽引する最大のエンジンとなった。バラバラに見えた3本のタイムラインが次第に重なり合い、ひとつの真実へと収斂していくカタルシス。実験的な構成に果敢に挑んだ姿勢は、連続ドラマの表現の可能性を押し広げた。