市販の歯ぎしりマウスピースは危険?効果の真相と後悔しない選び方

市販の歯ぎしりマウスピースは危険?効果の真相と後悔しない選び方

市販の歯ぎしりマウスピースは危険?効果の真相と後悔しない選び方とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。

ドラッグストアのデンタルケア売り場やドン・キホーテなどの大型量販店に足を運ぶと、1,000円から3,000円前後の価格帯で多種多様な歯ぎしり用マウスピースが並んでいます。歯科医院に行く時間が取れない多忙なビジネスパーソンにとって、これらが魅力的な選択肢に見えるのは無理もありません。

ドラッグストアで買える市販マウスピースの存在意義について、臨床現場の歯科医師や薬剤師への取材から見えてくるのは、「物理的な歯のすり減りを防ぐクッション」としての役割です。睡眠中の歯ぎしりでは、体重の2倍から3倍、人によっては100kgを超える強烈な圧力が特定の歯に集中します。市販のマウスピースを装着していれば、歯と歯が直接ぶつかり合って削れる「咬耗(こうもう)」を物理的に防ぐ一定の効果は期待できます。

それにもかかわらず、なぜ「逆効果で危険」という悪評が立つのでしょうか。最大の要因は、人間の歯並びや顎の動きが指紋と同じように一人ひとり全く異なる点にあります。市販品は万人に合うよう作られた規格品、あるいは簡易的にお湯で軟化させて成形する製品に過ぎません。ミクロン単位の精密な噛み合わせ調整がなされていない装置を一晩中噛み締め続けると、特定の歯だけに不自然な加重がかかり、歯周組織の炎症や歯の移動、さらには顎関節への過度な負担を引き起こす構図が浮き彫りになっています。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。