手軽に楽しめる川床として絶大な人気を誇る反面、待ち時間の長さは毎年熾烈を極める。高級旅館の川床会席とは異なり、流しそうめんは当日受付の順番制を貫いているからだ。ピークシーズンとなる7月から8月、週末ともなれば午前中の早い段階でその日の受付が終了してしまうことも珍しくない。
待ち時間をただ無駄に過ごすのは得策ではない。賢い旅人は、朝一番に現地へ到着して整理番号を確保したあと、周辺の散策へ繰り出す。渓流沿いに点在する甘味処で冷やし飴を味わうのもいい。清流に手をつけて天然の冷たさに驚くのもいい。貴船の山道は全長2キロほどにわたって木陰が続いており、待機時間そのものが極上の森林浴へと変わる。