文化や宗教、年齢を問わず、体験者たちが語るエピソードには驚くほどの共通点が存在する。暗いトンネルをハイスピードで通り抜け、その先にある圧倒的な光に包まれる感覚。そして、自らのこれまでの人生を瞬時に追体験する「ライフレビュー(人生回顧)」だ。
興味深いことに、無神論者であっても、この体験中には深い慈愛と絶対的な安心感に満たされるという。脳が死に直面した際、恐怖を和らげるために脳内麻薬(エンドルフィン)を大量分泌するという説もあるが、体験者たちが語る「現実よりもリアルな感覚」を説明するには、未だ不十分であると指摘する研究者も多い。