猫が毛玉を吐かないのは病気?便に出る仕組みと危険な毛球症のサインに関するポイントを詳しくまとめました。詳細な解説をご覧ください。
毛を吐かないことが正常である一方、最も警戒すべきなのは「毛が便としても出ず、体内に滞留・巨大化しているケース」です。胃や腸の中で抜け毛が絡み合い、フェルト状の塊を形成してしまう病態を「毛球症(もうきゅうしょう)」と呼びます。
毛球が胃粘膜を慢性的に刺激すると、初期段階では胃炎を引き起こし、やがて猫の食欲不振と毛玉の停滞による消化機能低下が顕著になります。放置された毛球が十二指腸や小腸へ流れ込み、腸管の狭い部分に完全に詰まってしまうと「猫の便秘から腸閉塞(イレウス)」へと進行します。これは発症から数十時間で循環不全や腸穿孔を引き起こす可能性のある、極めて危険な急性疾患です。
見逃してはならない猫の毛球症の症状を、緊急度別に整理しました。
病態レベル詳細・数値データ主な臨床症状編集部の見解・対応基準正常・自然排泄嘔吐回数:0回〜年数回
排便:1日1〜2回食欲旺盛、毛艶良好、便の中に適度な抜け毛が混入理想的な健康体。現行のブラッシングと給餌管理を継続軽度毛球症(胃内停滞)食事摂取量:10〜20%減少
排便頻度の低下(2日に1回)時折えずく、便が硬くコロコロしている、食後に落ち着きがない要注意段階。水分摂取量を増やし、毛玉除去剤やケアフードで排出促進重度閉塞(腸閉塞発症)絶食期間:24時間以上
手術費用相場:15万〜30万円超何度も激しく嘔吐、完全な排便停止、腹部接触を嫌がる、沈鬱緊急事態。命に関わるため躊躇なく動物病院の夜間救急を受診