国分寺市の舵取りを担う井澤邦夫市長は、新庁舎の建設と行政改革の推進において一貫して「ハイブリッドな行政サービス」を強調してきた。デジタル弱者を置き去りにしない姿勢が、現場のレイアウトにも色濃く反映されている。
「すべてをオンライン化すれば解決するわけではない。対面でじっくり相談したい高齢者や、複雑な事情を抱えた市民にこそ、職員が十分な時間を割くべきだ」。市長のこの方針のもと、庁舎内には高齢者向けのデジタル操作サポートデスクが常設され、スマートフォンの操作に不慣れな市民へのマンツーマン支援が行われている。国分寺市が目指すのは、冷徹な効率化ではなく、温もりのある市民窓口・住民行政の実現だ。