現在の合理的な進学校というイメージの根底には、創立者・星野三代治が蒔いた教育の種が深く根を張っている。学校法人星野学園の歴史は、1897年に設立された星野裁縫塾にまで遡る。激動の時代において「女子の自立と徳育」を掲げた星野三代治の信念は、形を変えながらも現代の学校教育の隅々にまで浸透している。
埼玉県川越市という土地柄に育まれた私立高等学校として、礼節を重んじる教育方針は今なお健在だ。毎朝の挨拶指導、服装や頭髪に関する厳格なチェック、スマートフォンの使用制限など、現代の自由主義的な高校教育のトレンドとは一線を画す。一見すると前時代的とも捉えられかねないこの厳しさが、結果として保護者からの絶大な信頼と、規律ある学習環境の維持に直結しているというパラドックスは興味深い。