冷やご飯を最も手軽に化けさせる王道メニューといえば、間違いなく炒飯(チャーハン)だ。温かいご飯では水分が染み出してベチャつきがちだが、冷やご飯は表面の余分な水分が抜けているため、家庭の火力でもプロ顔負けのパラパラ食感に仕上がる。
一方で、出汁やスープの旨味を吸わせる料理への応用も秀逸だ。世界的な人気を誇るドラマ『深夜食堂』に登場するような、胃に優しく染み渡る雑炊・リゾットはその代表例。炊きたてご飯で作ると粘りが出て重くなりがちだが、冷えた状態から煮込むことで、米粒の形を保ったまま濃厚なスープをしっかりと抱き込む。夜食の軽い一杯から本格的な洋風煮込みまで、冷やご飯だからこそ出せる絶妙な食感がある。