記録的大ヒットの裏側には、緻密に計算された制作陣の企みと圧倒的な脚本のクオリティが存在する。原作である松本清張の小説『人間性の証明』を現代韓国の巨大財閥ファミリーへと大胆に移植。過酷な身分格差や人間のドロドロとしたエゴイズムを、ハイテンポなサスペンスドラマとして再構築した手腕は実に見事だった。
現場の関係者によれば、撮影現場は緊張感に満ちあふれていたという。毎話のクライマックスに配置された衝撃の崖っぷち展開(クリフハンガー)は、翌朝のSNSやネットコミュニティでの激しい考察合戦を誘発。単なるテレビ鑑賞にとどまらない「社会現象」へと昇華させる原動力となった。