中山間地域の豊かな水と寒暖差が生み出す農産物も、この土地の誇りだ。なかでも高級イチゴ品種の栽培は全国的に評価が高く、スマート農業技術の導入によって生産性と品質の双方が飛躍的に向上している。
2026年現在、地元の若手農家や新規就農者たちが中心となり、環境負荷を抑えた栽培手法や一次産業のブランディングに果敢に挑戦している。収穫されたばかりの新鮮なイチゴや高原野菜は、地元の直売所「さくらの湯観光物産センター」などに並び、連日多くの人々で賑わう。
さらに、これらの高品質な食材に着目したシェフたちが、移住してローカルレストランや古民家カフェを開業する動きが加速。地産地消を超えた「ローカルガストロノミー」の潮流が、食通たちの足をこの地に向けさせている。