板東英二という人物を理解するうえで、彼が歩んできた極端なキャリアを無視することはできない。夏の甲子園で奪三振記録を樹立し、中日ドラゴンズのエースとして活躍した元トップアスリート。引退後は軽妙なトークと親しみやすいキャラクターで『マジカル頭脳パワー!!』をはじめとする看板番組を引っ張り、昭和から平成のテレビ界を席巻した。
一方で、ビジネスに対する異常なまでの執着や、自己防衛本能の強さはたびたび業界内で知られていた。妥協を許さない勝負師としての本能と、タレントとしてのプロ意識。その二つが複雑に絡み合った結果が、『水曜日のダウンタウン』で見せた予測不能なドッキリへの対応だったと言える。