劇場版シリーズの中でも最大級のスケール感で観客を圧倒したのが、『相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』である。国際犯罪組織による極小蜂毒を用いたテロ予告というショッキングな設定のもと、首都・東京の50万人を巻き込む未曽有の危機を描き出した。
この作品で問われたのは、単なる事件解決の面白さだけではない。国家の安全保障と個人の尊厳、そして命の選別という極限状態において、警視庁特命係の杉下右京がどのような選択を下すのか。劇中で提示された重厚なドラマ性と圧倒的なロケーション撮影は、従来の映画の枠組みを超えた映画体験を観客に提示した。