この革新的なカテゴリーのパイオニアとして知られるのが、株式会社オアシススタイルウェアが手掛ける「WWS(ワークウェアスーツ)」である。同社のWWS開発プロジェクトを率いた中村崇裕氏は、自社の水道工事事業での実体験からこの着想を得たという。
作業服のままで飲食店に入りづらい、汚れを理由に客先へ伺うのが気まずいといった現場作業員たちの切実な悩みを解消するため、プロジェクトはスタートした。アパレル業界の経験者が皆無のなか、試行錯誤を繰り返しながら「洗える」「タフ」「見た目がスマート」なウェアを追求。完成したプロダクトは当初、業界内から懐疑的な目で見られたものの、実際に着用した現場スタッフの絶賛の声から一気に評判が広がった。
中村崇裕氏らの挑戦は、固定観念に縛られていた作業着の概念を根底から覆し、新たなビジネス市場を切り拓く原動力となったのだ。