桶田敬太郎さんは1972年生まれ、三重県出身。高校の同級生だった村田渚(むらた なぎさ)さんと1989年にコンビ「フォークダンスde成子坂」を結成し、名門ホリプロからデビューを果たしました。10代の頃からその卓越した構成力とセンスは際立っており、ライブシーンで瞬く間に頭角を現します。
1990年代半ば、フジテレビ系『タモリのボキャブラ天国』シリーズへの出演を機に大ブレイクを果たします。番組内でつけられたキャッチフレーズは「コロンブスのゆで卵」。爆笑問題、ネプチューン、海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)らと並び、若者から絶大な人気を獲得しました。
しかし、成子坂の真骨頂は単なるダジャレフレーズではなく、単独ライブやコント番組で見せる長尺のコントにありました。不条理でありながら論理的に破綻しない緻密なプロット、桶田さんの予測不能な奇想天外ボケと、村田さんの的確無比なツッコミ。その完成度は当時の演芸界でも突出していました。