事件の発覚後、政権の交代とともに風化しかけていた兄弟福祉院の真実は、生存者たちの命がけの告発とジャーナリズムの力によって再び世に問われることになりました。
幼少期に姉とともに強制収容された生存者のハン・ジョンソン(韓鍾善)氏は、自らの壮絶な体験を綴った書籍『生き残った子どもたち』を出版し、国会前での1人デモを開始。これを機に、SBSの investigative program『それが知りたい』をはじめとするドキュメンタリー番組が次々と特集を組み、埋もれていた公文書や元職員の告発テープが世に出てきました。
近年では、国内外で事件をモチーフにした映画やドキュメンタリー作品の制作が進み、国家暴力の被害者がどのような苦痛を背負って生き抜いてきたのかが生々しく記録されています。映像メディアによる可視化は、世論を大きく動かし、再調査を求める法改正の決定的な原動力となりました。