メガホンを取ったジョージ・シートン監督は、脚色も自ら手掛け、複雑に交差するストーリーラインを見事に1本の映画としてまとめ上げた。膨大なエピソードを破綻させることなく配分し、クライマックスに向けて緊張感を高めていく手腕は圧巻だ。シートン監督の確かな演出力が、本作を単なる見世物ではなく一流のドラマへと引き上げた。
そして、この巨額の予算を投じた大作プロジェクトを支えたのが、大手映画スタジオのユニバーサル・ピクチャーズだ。当時、大型スペクタクル映画の制作リスクが高まる中で、同社は最先端の撮影機材と本物の航空機を投入する英断を下した。ユニバーサル・ピクチャーズの挑戦は興行的にも大成功を収め、その後の映画界における大作映画のビジネスモデルを確立することとなった。