なぜ多くの最高峰プレーヤーが、メジャーリーグの巨額オファーではなく日本野球機構(NPB)でのプレーを選ぶのか。そこにはキューバ野球連盟が推し進める独自の外交戦略が存在する。アメリカとの間で政治的摩擦や経済封鎖が継続するなか、日本は「正当な契約のもとで外貨を獲得し、代表選手としてのプレーも維持できる安全なマーケット」として絶大な信頼を得ている。
日本のプロ野球チームが提供する精密なコンディショニングと丁寧な生活サポートも、選手たちのパフォーマンス向上に寄与している。言葉や文化の壁を越えるための通訳体制、食生活への配慮、そして家族の招聘サポート。これらが整っているからこそ、カリブの逸材たちは精神的な安定を得て、日本独特の緻密な野球スタイルを速やかに吸収できるのだ。