髪のボリュームを取り戻そうとする際、市販の「育毛剤」と医薬品の「発毛剤」を混同しているケースが少なくありません。両者の法的位置づけと効果の差を正しく理解することが、無駄な出費や遠回りを避ける第一歩です。
育毛剤と発毛剤の違いを一言で表すと、「今ある髪の毛を健康に維持し、抜け毛を防ぐ(医薬部外品)」のが育毛剤であり、「萎縮した毛包を再活性化させ、新しい毛を生やして太く育てる(第1類医薬品)」のが発毛剤です。
特に、日本皮膚科学会が策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」において、最高ランクの推奨度A(行うよう強く勧める)を獲得している外用成分がミノキシジルです。ミノキシジルは毛細血管を拡張して血流を増やすだけでなく、毛乳頭細胞を直接刺激して成長因子(VEGFやIGF-1)の産生を促し、短縮したヘアサイクルを正常に戻して毛を根本から太くします。
また、男性の進行した薄毛に対しては、専門クリニックでのAGA治療とミノキシジル・フィナステリド等の内服薬併用が標準的な選択肢となっています。それぞれの選択肢の特徴と費用感を比較したのが下表です。