ファンタジー作品において、常に熱い議論を呼ぶのがキャラクターたちの戦闘力比較だ。『鬼滅の刃』においても、鬼殺隊最高峰の「柱」と、鬼の始祖・鬼舞辻無惨に選ばれた直属の部下「十二鬼月」の強さの序列は、非常に緻密なロジックに基づいている。
柱のなかで最強の呼び声が高いのは、岩柱・悲鳴嶼行冥だ。圧倒的な肉体美と全集中・常中の修練、そして視覚を失っているからこそ研ぎ澄まされた感覚は、上弦の鬼をも戦慄させた。次いで風柱・不死川実弥や霞柱・時透無一郎といった才気が並ぶ。一方で、鬼の側の頂点には上弦の壱・黒死牟が君臨する。かつて呼吸の使い手であった彼が鬼と化し、数百年にわたり磨き上げた剣技は異次元の威力を誇る。
単なる数値の比較ではなく、相性や覚悟、命を削る「痣」の発現といった要素が複雑に絡み合うバトル構造こそが、読者の議論を絶やさない理由と言えるだろう。