テレビ放映のたびにSNSを席巻するスタジオジブリの不朽の名作『天空の城ラピュタ』にも、存在しないシーンを観たと証言する人が後を絶ちません。いわゆる天空の城ラピュタの幻のラストシーンと呼ばれる現象です。
具体的には、「パズーがシータの故郷であるゴンドアの谷を訪れ、シータと再会して笑顔を交わす別エンディングがあった」「テレビの金曜ロードショー初回放送で流れた」といった証言が今なお語られます。しかしスタジオジブリの公式回答や過去の放送記録、セル画の台帳を徹底調査しても、そのような追加カットが制作・放映された事実は一切存在しません。小説版の後日談描写やファンアート、劇場公開当時のフィルムコミックのコマ割りなどが混ざり合い、脳内で“動く映像”として完成してしまったのです。
サブカルチャーにとどまらず、地理感覚に関しても日本地図の位置関係をめぐるマンデラ現象が指摘されています。「オーストラリアの位置が以前より北寄り(赤道寄り)にある気がする」「ニュージーランドはオーストラリアの北東にあったはず」といった違和感を抱く声が定期的にネット上で散見されます。平面に投影されたメルカトル図法の地図を見慣れていることや、地球儀での正しい立体配置を見返す機会の少なさが、認知のズレを生む引き金となっています。