都心部のコンパクトマンション市場において、高さへの挑戦が熱を帯びている。床面積の拡大が不動産価格の高騰で難しくなる中、設計者が着目したのが天井方向への空間活用だ。しかし、ここで立ちはだかるのが建築構造や搬入経路における物理的な限界である。
大型の家電製品や組み立て式システム家具を搬入する際、エレベーターや階段の踊り場における「200 cmのクリアランス」が確保できるか否かが購入の分かれ目となっている。現場では、大型化する荷物の搬入トラブルを防ぐため、3D空間スキャンアプリを用いた事前計測サービスが急拡大。空間の有効利用と搬入限界のせめぎ合いが、日本の住宅設計そのものに再考を迫っている。