東北自動車道を行き交うドライバーの間で「一度は立ち寄るべき」と語り継がれる羽生パーキングエリア上り「鬼平江戸処」。その誕生の背景には、羽生という土地が持つ歴史的な地理条件が深く関係しています。江戸時代、この地からほど近い栗橋には関所が置かれ、東北方面から江戸へ入る旅人にとっての「江戸の入口」でした。この史実に基づき、現代のドライバーを温かく迎え入れる江戸の関所・宿場町として企画・設計されたのが鬼平犯科帳コラボ詳細の原点です。
施設を手がけたのは、松竹株式会社の映画美術スタッフや歴史考証の専門家たちです。建物の木材や瓦には、あえて経年変化を感じさせる「エイジング加工」が施されており、人工的なテーマパークにありがちな安っぽさは一切ありません。軒下に吊るされた行灯の明かり、日没とともに変化する照明と音響演出、そして店員たちの威勢のよい「いらっしゃいませ」ではなく「いらっしゃい!」という江戸言葉の挨拶に至るまで、徹底した世界観の構築がなされています。
NEXCO東日本の担当者が過去のインタビューで「単にキャラクターを配置するのではなく、池波正太郎先生が描いた『江戸の庶民の粋と活気』を五感で体験できる空間を目指した」と語っている通り、高速道路のPAという制約の中で極限まで高められた完成度が、リピーターを生み続ける最大の原動力となっています。