あれほどの社会現象を巻き起こした『ガチンコ!』が、なぜ2003年7月に突然の幕引きを迎えたのか。そこにはTBSガチンコやらせ問題と、テレビ業界全体を揺るがした構造的変化がありました。
打ち切りの決定打となったのは、ファイトクラブ以外の派生企画(「ガチンコラーメン道」「バリバリ温泉」「女子刑務所企画」など)で噴出した、週刊誌(『週刊文春』『週刊現代』など)による相次ぐ内部告発報道でした。「エキストラ会社から雇われた劇団員が不良役を演じていた」「ラーメン店の味の審査結果があらかじめ決められていた」といった具体的な証拠が明るみに出たことで、番組全体の信憑性が失墜しました。
さらに、番組の過激化に伴い放送倫理・番組向上機構(BPO)への視聴者からの苦情が激増。メインMCを務めていたTOKIOのクリーンなグループイメージに深刻な悪影響を及ぼすことを懸念したジャニーズ事務所側との調整や、視聴率の漸減が重なった結果、TBS上層部は番組の継続を断念し、4年3か月の歴史に打ち切りという形で終止符を打ちました。