アニメーションとしての成功を決定づけた要因として、豪華声優陣による名演を外すことはできない。キャラクターに生命を吹き込む声の表現力は、作品の感情表現を極限まで高めた。
主役の竈門炭治郎を演じる花江夏樹は、澄んだ声質の中に一歩も引かない強い芯を感じさせる演技で、炭治郎の慈愛と決意を見事に表現した。絶叫から静かな咽び泣きまで、その感情の揺らぎは観客の感情移入を決定的なものにしている。
また、柱たちや上弦の鬼のキャストにも、声優界を牽引するベテランや実力派が惜しみなく投入された。悪役でありながらどこか哀哀を漂わせる鬼たちの最期の叫びは、声優陣の迫真の演技によって、視聴者の胸に深く突き刺さる。