彼女のキャリアを語る上で避けて通れないのが、2005年に放送されたドラマ『野ブタ。をプロデュース』だ。いじめられっ子の「野ブタ」こと小谷信子役を演じた彼女は、ボサボサの髪にうつむきがちな視線という、およそヒロインらしからぬ姿で登場した。しかし、物語が進むにつれて見せる不器用な笑顔や、内面から滲み出る美しさが視聴者を釘付けにした。
当時の視聴者が驚かされたのは、その凄まじいギャップだ。バラエティ番組や雑誌のグラビアで見せる端正な顔立ちと、劇中のどこか影のある少女。この「陰」と「陽」を自在に行き来する表現力こそが、彼女を同世代の若手女優たちから一歩抜きん出た存在へと押し上げた。