紙の書籍からデジタル空間へとメディアの中心が移行する中で、犯罪ノンフィクションの流通と消費の形も一変した。かつては書店の店頭自粛によって一定の制御が可能だった情報が、Amazon Kindleなどの電子書籍プラットフォームやデジタルアーカイブを通じて、瞬時に世界中へ流通する時代を迎えている。
さらに近年、Netflixをはじめとするグローバルな動画配信サービスで実録犯罪ドキュメンタリーや実話に基づくドラマが高精度で映像化されるトレンドが定着した。こうした環境下で、凶悪犯罪を題材にしたコンテンツが消費されるスピードと影響力は激増している。デジタル時代の視聴者や読者は、単なる野次馬的な好奇心でコンテンツを消費するのではなく、加害者の言葉がデジタル上に永遠に残り続けることの二次被害リスクを自覚しなければならない。