ベイクドチーズケーキ最大の弱点、それは「茶色一色のシンプルさ」だ。しかし、この素朴なキャンバスこそ、自由なデコレーションを最も引き立てる絶好の土台となる。手軽に入手できる100円ショップの製菓グッズと身近なフルーツを組み合わせた高見えテクニックを取り入れるのが近年のトレンドだ。
まず試したいのが、粉糖(パウダーシュガー)を使ったステンシル技法。セリアやダイソーで手に入るメッセージ型や幾何学模様のシートをケーキの上に置き、茶こしで粉糖を軽く振るだけ。これだけで、一瞬にして表面に繊細なコントラストが生まれる。さらに、旬のベリー類——イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー——を中央ではなく「あえて片側に寄せたアシンメトリー(左右非対称)」に配置するのが、高級店っぽく仕上げる最大の秘訣だ。
緑の差し色も欠かせない。ミントの葉やセルフィーユを添えるだけで、一気に瑞々しさが際立つ。仕上げに、100均で購入できる木製のバースデーピックやゴールドの細身ローソクを立てれば、総額数百円の追加費用で、まるで有名洋菓子店のショーケースに並ぶような洗練された誕生日ケーキへと大変身を遂げる。